稲わらの早期すき込みをお願いします!
- [公開日:]
- [更新日:]
- ID:10799

台風や大雨に備えて稲刈り後の稲わらを早期にすき込みましょう!
令和5年9月に発生した台風では、大量の稲わらが市内の用・排水路、道路及び宅地等に流出・散乱するなど、多くの被害が生じました。
台風や大雨により水田が冠水すると、稲刈り後の稲わらが水田から流れ出し、道路、用・排水路や水田の一角に堆積してしまい、浸水被害の拡大やその後の除去処理などの問題になります。稲わらの流出の防止対策として、稲刈り後、速やかにすき込みを行いましょう(稲わらの全量すき込みは、水稲では地力の向上につながります)。
水田に片寄って堆積した稲わらをそのまますき込むと、植付障害やガス沸き(還元障害)を引き起こすことがあります。堆積した稲わらは、均一に散らかしてから1~2回多めに耕うんして、稲わらの腐熟を促すようにしてください。

稲わらのすき込みに適した時期について
稲わらを分解する土壌微生物は地温が15℃以上で活動が活発になるとされており、早期にすき込むことによって稲わらの土壌分解が促進されます。
すき込みは、稲刈り後に速やかに行い、遅くとも10月下旬までに実施してください。

稲わらの早期すき込みによるメリットについて

稲の生育障害を軽減できる
早期にすき込むことによって春先のすき込み時に発生するワキ(硫化水素、メタンガス)の発生が抑えられ、根腐れ等の稲の生育障害を軽減できます。

雑草や病害虫の発生を抑えられる
ウンカやカメムシ類の害虫越冬場所の稲株をなくす効果が期待できます。

肥料の削減につながる
稲わらのすき込みには堆肥施用と同様の土づくり効果ができるため、堆肥の削減にもつながります。