ジャンボタニシ(和名:スクミリンゴガイ)の防除対策について
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ジャンボタニシ(和名スクミリンゴガイ)の防除対策について
九十九里地域を中心に、県内の31市町村で発生が確認されているジャンボタニシは、田植後、間もないイネの苗を食害し、収量を減少させることから問題となっています。
被害軽減や発生地域の拡大防止を図るためには、水田での防除対策に加え、発生源である水路での貝の増殖を防止する対策に取り組むことが重要です。

ジャンボタニシ(和名スクミリンゴガイ)とは
南米原産の淡水巻貝の一種で、昭和50年代に養殖用に海外から導入されたものが、野生化し、イネを食害するようになった。県内では、昭和61年度に初めて野生化が確認された。
水田や水路で越冬し、春季に気温が上昇すると活動を始める。田植直後の苗を食害し、イネの茎や水路の壁などに濃桃色の卵を産む。一卵塊には約10~200個の卵がある。
成貝は5cm程度に成長する。

主な防除対策
・田の取水口にネットを設置し、貝の侵入を防ぐ。
・田植後、水位を浅く※(4cm以下)した栽培管理を行う。
※水の中を移動にしにくくさせ、食害を防止する。
・農薬を適期に散布する。
・貝や卵は見つけ次第、捕殺する。
・冬期に田を耕うんして貝を破砕するとともに、寒気にさらして死滅させる。
・水路の泥上げを行い、越冬している貝を駆除する。