あなたのこころはお元気ですか?
- [公開日:]
- [更新日:]
- ID:4732
あなたのこころはお元気ですか?
厚生労働省の調査によると、若年層では死因に占める自殺割合が高く、この数は増加傾向にあります。
自殺の背景には、こころの病気があるとみられており、若い世代のこころのケアが大きな課題となっています。
こんな悩みはありませんか?
体の調子が・・・
□食欲がない
□頭痛や肩こり、吐き気がつらい
□下痢・便秘が続いている
□毎晩なかなか寝つけない
こころがもやもや・・・
□1日中憂うつな気分が続く
□焦りや不安で落ち着かない
□考えが前に進まない
□イライラしてじっとしていられない
行動に変化が・・・
□人に会いたくない
□遅刻・早退・欠勤(欠席)が増えた
□ケアレスミスが増えた
□好きなことでもやる気がおきない
これらの症状は、こころの病気のサインかもしれません。
こころの元気がなくなると、からだの調子も悪くなります。
「人間関係がうまくいかない・・・」「勉強や仕事がつらい・・・」などと思い悩むことで食欲がなくなったり、眠れなくなったりしていませんか?
こころとからだは密接に関係していて、ストレスが積み重なると心身にさまざまな不調が現れます。上記のような症状に当てはまるものがないか、こころとからだのSOSに目を向けてみましょう。
若い世代に多いこころの病気
体と同じで、こころも年代によって状態が変化します。進学、就職、引っ越し、結婚や出産など、大きな変化があると、疲労やストレスからこころの状態が不安定になることが多く、さまざまなこころの病気にかかりやすくなります。
うつ病
気分の落ち込みや無気力、不眠など、こころや体の不調が長く続き、勉強、仕事や家事の能率も低下します。好きだったものへの興味が薄れたり、感情の変化が少なくなったりします。
双極性障害
抑うつ気分が何日も続き、興味や喜びを感じなくなる「うつ状態」と、食事や睡眠を忘れて活動したり、自分を偉大な人間だと感じたりする「躁(そう)状態」という、両極端な状態を繰り返します。
統合失調症
感情や考えがまとまりづらくなり、意味不明な言動をするようになります。幻聴や妄想などが現れる陽性症状と、感情や表情などが失われる陰性症状があります。
摂食障害
食べ物を拒否する「拒食症」と、気晴らし食いを繰り返す「過食症」があり、どちらも食欲や食事量をコントロールできなくなります。放置しておくと命に関わることがあります。
強迫性障害
不安やこだわりが消えず、過剰に手を洗ったり、戸締りや火の元などを何度も確認したりします。その考えや行動が無意味だとわかっていても、自分でやめることができません。
苦しいときはひとりで悩まず相談しましょう
こころの病気にかかるとマイナス思考に陥りやすくなり、正常な判断をすることが難しくなります。放置しておくと、自ら命を絶つような深刻な状態を招くことがあります。強いストレスを感じていたり、こころの病気が疑われたりするときは、家族や友人など信頼できる人に相談しましょう。身近な相談相手がいない場合は、電話で相談できる窓口があります。ひとりで悩まず、勇気を出して相談することが大切です。
相談窓口
◎こころの健康相談統一ダイヤル(内閣府)
:全国どこからでも、電話をかけた所在地の公的相談機関につながります
電話0570-064-556
◎「こころの耳」 働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト(厚生労働省)
:専門の相談機関や医療機関を探すことができるほか、悩みを乗り越えた方の体験談などもあります
◎みんなのメンタルヘルス総合サイト(厚生労働省)
:こころの不調や病気に関する情報をまとめた総合サイトです
◎いのちと暮らしの相談ナビ(NPO法人自殺対策支援センター ライフリンク)
:条件を絞り込んで、相談窓口を調べることができます
◎自殺予防 いのちの電話(日本いのちの電話連盟)
:各都道府県別の電話番号も調べられます。対応日時は、地域によって異なります
◎全国精神保健福祉センター長会
:こころの健康の保持と向上を目的に、全国に設置されている精神保健福祉センターの所在地を掲載。自殺をした人の遺族のこころのケアにも取り組んでいます