市長とのふれあいミーティング(第15回:ちあきのいちご園)
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ふれあいミーティングとは
市では、市民や各種公益団体、事業者等、幅広い分野に携わる多くの方々と自由な意見交換を行うことで「未来に向けてみんなでつくろう! 住みたい・住み続けたいまち」に向けた今後の市政運営への参考とするため、ふれあいミーティングを開催しています。
第15回対談(ちあきのいちご園)
ちあきのいちご園 相田さん
15回目は、 移住して市内でいちご農家(ちあきのいちご園)を営む相田隆志さん・千晶さんご夫婦にお話を伺いました。
※「相田さん」以下「相田」
(市 長)
相田さんは移住して農業を始めたと伺いましたがきっかけは何ですか。
(相 田)
以前はサラリーマンをしていたのですが、持病があり体が弱い妻と一緒に働ける仕事は何かないかと考えていました。妻はいちごが大好きで、たまたま山武市にいちご狩りに来たときに、そこの園主にとてもよくしていただきました。何回か通う中で、観光いちご農園がいいかなと漠然と思ったのがきっかけです。
(市 長)
就農してみて、どんなことが大変でしたか。
(相 田)
ハウス用のトラクターを買ったはいいものの動かし方が分からなかったり、何もないところに、井戸掘りをし、排水路を整備し、農業ができるようになるまで大変でした。
でも、壁にぶつかったとき、地元の農家をはじめ、近隣のいちご農家の方など、助けてくださる方がたくさんいたので、何とか開園することができました。
(市 長)
そうした苦労を乗り越えて、やりがいを感じることは何ですか。
(相 田)
開園するとき、いちごはできましたがお客さんが来てくれるという保証はない状況でした。でも、開園して30分ほどで売り切れたんです。このときは、涙が出るくらいうれしかったです。
中には、私たちが夏に作業しているのを見ていて買いに来てくださった方もいて、見ていてくださる方はいるんだな、と苦労が報われた思いでした。
昨シーズンは、忙しくて自分の時間は作れなかったですが、人生で一番充実した一年でしたね。
(市 長)
ちあきのいちご園の魅力は何ですか。
(相 田)
私は馬が好きで、観光いちご園を始めたら、飼いたいと思っていました。今、ミニチュアホースを飼ってシーズン中は園にいるのですが、ただいちご狩りをして帰るのではなく、楽しかった思い出として残してもらいたいと思っています。
ミニチュアホースと写真撮影をしていただいたり、ハウスの中に広い休憩所を置いたり、いちご狩りに制限時間を設けなかったりと、小さいお子さん連れの方にもゆっくり食べていただけるようにしています。
(市 長)
今後目標にしていることはありますか。
(相 田)
本市には、真紅の美鈴という大変ブランド力のあるいちごがあります。今年から真紅の美鈴のいちご狩りも始めましたので、県外からお客様を呼び込んで、大網白里市を盛り上げたいです。
私は会社員を経験したので、お客さん目線で何を求めるかは分かりやすいかもしれません。私にしかできないいちご園を作っていきたいと思います。
(市 長)
就農を考えている人や、大網白里市で農業をやりたいと思っている人にメッセージをお願いします。
(相 田)
農業の担い手不足は現状としてあります。でも、そういう状況だからこそ、チャンスがあると思います。新規就農を目指す方に伝えたいのは、ただ作物を作り、市場に出荷するのでは今までと同じだということです。何か付加価値を付けたりしないと、この先活路を見いだすのは難しいと思います。
ただ、農業を始めるとなったら、間違いなく協力してくれる人はいる。私は就農してよかったと思います。ぜひ就農を考えている人は、聞きに来てください。
(市 長)
就農を迷っている人もいると思います。相田さんは、すばらしい応援を受けられたので、ぜひそれを次に伝えていただけたらと思います。