市長とのふれあいミーティング(第16回:買物送迎フレンドリー)
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ふれあいミーティングとは
市では、市民や各種公益団体、事業者等、幅広い分野に携わる多くの方々と自由な意見交換を行うことで「未来に向けてみんなでつくろう! 住みたい・住み続けたいまち」に向けた今後の市政運営への参考とするため、ふれあいミーティングを開催しています。
第16回対談(買物送迎フレンドリー)
買物送迎フレンドリーの皆さん
16回目は、 上谷新田区で高齢者を対象に、買物送迎事業を行っている特定非営利活動法人「買物送迎フレンドリー」の皆さんにお話を伺いました。
※「買物送迎フレンドリー」以下「フレンドリー」
(市 長)
皆さんは区を母体に、高齢者の買物送迎事業を始められたそうですが、活動を始めた経緯をお聞かせください。
(フレンドリー)
少子高齢化が進む中で、車が無かったり、足が不自由だったりと買い物に不自由する方が増えてきています。その結果、引っ越してしまう人もいて、区の存続という点からも、大きな課題となっていました。地域の中でこうした課題を解決していくために、何かできないかということで、4年前に、この買物送迎事業を区の総会に提案しました。
ちょうど区の廃品回収事業を財源として実施していた、区内の防犯灯のLED化が終了しましたので、この財源を引き続き、地域の課題を解決するために使おうということで総会で決議されました。
人材はすべてボランティアです。この地区は伝統的にボランティア活動が盛んですし、また、いろんな職業の人が住んでいて、自身のキャリアをこうした区内の活動に役立てていただいているんです。
(市 長)
さまざまな立場の人が、自分たちの地域を守るべく、一丸となって活動されているのは素晴らしいですね。
活動や利用の状況はいかがですか。
(フレンドリー)
現在、送迎の車を週3便運行していて、平均して2~3人の利用があります。
事業を支える運転手は、当初の6人から12人に、買い物に付き添うサポーターは3人から9人に増えました。この事業の継続的な発展に、人材は欠かせません。協力してくれる人は、いずれ自分たちもこの事業を利用することになるので、そのときに続いていてくれないと困るという思いでがんばってくれています。
(市 長)
市の住民協働事業としても3年間実施していただきました。
(フレンドリー)
こういう制度があるなら、ということで利用させていただきましたが、基本的には、財政的に自立するというスタンスでやっています。
いろんな地域で共通する課題はたくさんあると思うんです。そういうものに地域が手を差し伸べられる方策があればいいと思います。私たちは自分たちにできる範囲で、買物送迎に特化して行っています。
(市 長)
財源が資源回収ということで、環境面でもいい取り組みですね。
(フレンドリー)
本気になって集めれば、紙でも鉄くずでも再生できるものはお宝です。学校でも資源回収がありましたが、自分で持って行けない人は取りに来てもらうのがありがたいと言います。環境整備という観点からも、自前でやるというのは大事ですね。
(市 長)
これから高齢化がますます進んでいくと思います。地域やこの活動について、何か課題はありますか。
(フレンドリー)
昨年、大きな災害がありましたが、いざというとき、住民も立ち上がって、助けられる人は助ける体制を作ることも、大きな課題ですね。区独自に名簿を作り、自力で避難できない人の把握もするようにしました。
団体としてはやはり、後継者の問題があります。継続性を図るために、運転手には「福祉有償運送運転者講習」を受けていただいたり、「サポーターの心得」を作成したりして、安心感や自信をもって活動できるようにしています。新陳代謝を繰り返しながら、少しでも後ろにつなげていけるようにしたいです。
(市 長)
地域の皆さんにとって大切な活動ですから、ぜひ続けていただき、次の世代に引き渡してください。